webマーケティング

webマーケティングでの回遊施策7選!具体的な指標や方法も紹介します

横断歩道を歩く人々

はじめに:webマーケティングで回遊率を上げる方法とは?

突然ですが、皆さんは自分のwebサイトでユーザーがどれくらいページを閲覧しているのか気にかけたことはありますか?

webサイト上でユーザーがどれくらいのページを閲覧したのかを測る指標は回遊率と呼ばれ、webマーケティングにおいて重要な改善項目の一つとして考えられています。

この数値が重要視される理由の一つとして、webマーケティングにおける施策は回遊施策と集客施策に分けることができ、成果を上げるためにはこの2つに並行して取り組む必要があるためです。

  • 集客施策:有料広告やSEOによってwebサイトに流入を集めること
  • 回遊施策(接客施策):webサイトに訪れたユーザーに心地よく滞在してもらい、離脱を防ぐこと

※集客施策についてはこちらでより詳しく紹介しています。

たくさん広告を流してサイトに人は集まったけどそこからサービス登録や商品購入につながらない・・・

回遊施策を疎かにしてしまうとこのような問題にぶつかってしまいかねません。

この記事では、webマーケティングにおける回遊率の改善方法について紹介します。

サイトを訪れたユーザーの行動について考える上で重要ないくつかの指標やその改善方法についてそれぞれ見ていきましょう。

回遊施策で重要な指標1:回遊率

本のページがめくられる様子

回遊率=ページビュー(PV)数÷訪問(セッション)数

前述した通り、ユーザーがどれくらいページを閲覧したのかを表す指標が回遊率(Page views per visit)です。

ユーザーのwebサイトへの訪問をセッションと呼び、閲覧されたページ数をページビューと呼びますが、PV数をセッション数で割ることで回遊率が計算できます。

例えば、ページAを開いたユーザーが同サイト内を回遊して全部で5ページ閲覧したとします。

この場合はセッション数1、PV数5となりページAの回遊率の計算方法は5/1=5となります。

一般的に回遊率が高い状態は

  • サイトが面白い、色々な情報が載っていると思われている
  • 1回の訪問で多くのページが閲覧されており、ユーザーが興味を持っている
  • エンゲージメント(ユーザーの好感度)が高くユーザーから高評価
  • ユーザーがファン化し、ECサイトであれば商品購入につながりやすい

このような状況がイメージできるためwebサイトとして望ましい状態と考えられます。

最近自社サイトの回遊率が上がってきていい感じ!

そのためこのように考える場合もあるかと思いますが、注意も必要です。

なぜなら、回遊率が高い状態は

  • 必要な情報が見つからず回遊している
  • ページの分割が多すぎて回遊している(離脱したくても離脱できない)

上記のようなパターンも考えられるためです。

そのため、回遊率の分析を行う際はCVR(成約率)や滞在時間など他の指標と合わせて見る必要があります。

回遊施策で重要な指標2:離脱率

ドアが並んでいる様子

離脱率=離脱数÷ページビュー(PV)数

ユーザーが特定のページで離脱した割合を表す指標は離脱率(Abandonment Rate)と呼ばれます。

離脱とはブラウザを閉じる、別のwebサイトへ移動するなどしてページから離れてしまうことを指し、離脱によってそのセッション(訪問)は終了となります。

そのため離脱数は特定のページごとにそれぞれ存在し、それをPV数で割ることでページ別の離脱率が算出され、数値の違いによって離脱が多い/少ないページを確認することができます。

例えば、サイト全体のページの閲覧数が100で、そのうちの一つのページAで離脱した人が10人いたとします。

この場合はページAでは離脱数10、PV数100となりページAの離脱率は10/100=0.1=10%となります。

一般的に離脱率が低くPV数が多いのは良いページと考えられますが、申し込みフォームのページなどでは完了後に離脱するのが自然なためそのようなページは例外となります。

回遊施策で重要な指標3:直帰率

走っていく様子

直帰率=直帰数÷訪問(セッション)数

ユーザーが訪れた最初のページだけを閲覧して離脱した割合を表す指標は直帰率(Bounce Rate)と呼ばれます。

サイトを訪問したユーザーがそのページ以外のページに移動することなくサイトを離れてしまった数を直帰数と呼びます。

そのため、ユーザーがサイトを訪問した際に

  • 最初のページだけで閲覧を終える=直帰
  • ページ数に関わらずそのページで閲覧を終える=離脱

直帰と離脱にはこのような違いがあり、直帰は離脱の一部と考えることができます。

例として、特定のページAを訪問したユーザーの数が100でそのうち30人はページAに直接流入しておりそのまま離脱したとします。

この場合ページAでは直帰数30、訪問数100となりページAの直帰率は30/100=0.3=30%となります。

直帰率が高い場合は興味関心を捉えられていない、他のページと吟味してもらえていないという状況が考えられるため、できるだけ直帰を防ぐ施策を考える必要があります。

また、直帰率の低下と滞在時間の向上によって検索エンジンからの評価が向上し、SEOにも有利になると考えられています。

じゃあ直帰率はどれくらいだといいんだろう・・・?

このような疑問への答えとして、チャネル別の直帰率の平均をご紹介します。

  • バナー広告:56.50%
  • ソーシャルメディア:54%
  • 直接流入:49.90%
  • リスティング広告:44.10%
  • オーガニック(自然検索):43.60%
  • 他サイトのリンク:37.50%
  • Eメール:35.20%

参照:CXL

※チャネルの違いについてはこちらの記事で紹介しています。

回遊率、離脱率、直帰率の確認方法

本を読む少女

ここまで紹介した数値は様々な分析ツールで確認することができます。

定番の分析ツールであるGoogleアナリティクスではどこから数値を見ることができるのか紹介します。

回遊率の確認方法

Googleアナリティクス上で回遊率は「ページ/セッション」として表されています。

サイト全体の回遊率を確認するときは、

  1. アナリティクスの画面左側のメニューから「ユーザー」を選択する。
  2. 「ユーザー」内から「概要」を選択する。
  3. 画面内に表示される「ページ/セッション」で回遊率を確認する。

この手順で確認可能です。

また、手順1で「ユーザー」ではなく「集客」を選択し、「集客」内から「すべてのトラフィック」を選択、さらにその中から「チャネル」を選択するとDirect(直接流入)やOrganic Search(自然検索)といったチャネル別の回遊率を確認することもできます。

離脱率の確認方法

サイト全体の離脱率は以下の手順で確認が可能です。

  1. アナリティクスの画面左側のメニューから「行動」を選択する。
  2. 「行動」内から「概要」を選択する。
  3. 画面内に表示される「離脱率」で確認する。

また、手順2で「概要」ではなく「サイトコンテンツ」を選択し、「サイトコンテンツ」内から「すべてのページ」を選択するとサイト内の各ページでの離脱率を確認することができます。

直帰率の確認方法

サイト全体の直帰率は回遊率と同じページで確認することができます。

  1. アナリティクスの画面左側のメニューから「ユーザー」を選択する。
  2. 「ユーザー」内から「概要」を選択する。
  3. 画面内に表示される「直帰率」で確認する。

また、ページ別の直帰率については離脱率と同様の手順で確認が可能です。

  1. アナリティクスの画面左側のメニューから「行動」を選択する。
  2. 「行動」内から「サイトコンテンツ」を選択する。
  3. 「サイトコンテンツ」内から「すべてのページ」を選択する。
  4. 画面内に表示される「直帰率」で確認する。

回遊率が低い原因

寝っ転がっている女性

ここまでサイトの回遊性を測るための指標を紹介し、数値によって色々な状況が想像できることがわかったかと思います。

ここからは回遊率が低くなってしまう原因を見ていきましょう。

一概に回遊率が高いのがベストとは言えませんが、一般的にはサイト内を巡回してもらうことで価値を感じてもらえたり商品購入につながったりとポジティブな影響が考えられます。

回遊率が低い原因1:コンテンツに魅力がない

1つ目に考えられる原因はコンテンツの問題です。

ユーザーは何かの情報を得たい、商品やサービスを購入したいなどの検索意図を持っていますがそれが満たされなければページを離れてしまいます。

  • ユーザーが必要とする情報がない
  • 記事の内容が薄い
  • 文章が読みづらい(誤字脱字、文章構成)

具体的にはこのような要因を挙げることができ、当てはまるものがないか見てみましょう。

回遊率が低い原因2:サイトのデザイン性が低い

サイトのデザイン性が低いため回遊率が低下する場合も考えられます。

  • 情報が多すぎてどこに何があるのかわかりにくい
  • スマホ用にデザインが最適化されていない
  • 読み込み速度が遅い

普段皆さんがネットを使っていてもこのようなサイトではストレスが溜まり、離脱してしまうのではないでしょうか。

モバイルフレンドリー(スマホ対応のデザイン)となっていないものや読み込み速度が遅いものについてはGoogleからの評価が下がる要因ともなり得るため、流入数自体が低下する可能性もあります。

回遊率が低い原因3:サイトの導線が少ない

回遊率低下の最後の原因は、サイトの導線設計の問題です。

具体的にはサイト内で別のページへ移る方法がわかりにくく、最初のページだけで離脱してしまう(直帰)という状況が考えられます。

  • 前のページ、次のページ、TOPページなどへ移動するボタンがわかりにくい
  • 関連記事やおすすめ記事の表示がない、わかりにくい
  • 情報提供→購入のような次のアクションにつながる導線がない

このような状況で離脱してしまうユーザーについて想定し、サイト構成などを改善する必要があります。

webマーケティングにおける回遊施策

計画を練る男性

それでは、回遊率を改善するための方法について見ていきましょう。

回遊率を改善するための一連の施策を回遊施策(接客施策)と呼び、以下のような目的を持って行います。

  • ユーザーに心地よく滞在してもらいサイトからの離脱を防止する
  • 商品購入やサービス登録といったコンバージョンにつなげる(CVR向上)
  • サイト内を回遊し、ユーザーの滞在時間を伸ばす

webマーケティングにおける回遊施策1:LPO

1つ目の回遊施策はLPO(Landing Page Optimization:ランディングページ最適化)です。

web広告や自然検索、SNSなどから流入してきたユーザーが最初にアクセスするページをランディングページ(LP)と呼び、これを最適化することで回遊を促します。

  • 検索者の意図が満たすような内容が載っているか?
  • 購入ページなど次のアクションにはつながっているか?
  • 操作にストレスは感じないか?

このような点を確認して、サイトの入り口となるページを改善していきましょう。

webマーケティングにおける回遊施策2:EFO

EFO(Entry Form Optimization:入力フォーム最適化)もよく知られた回遊施策の一つです。

EFOでは商品購入やサービス登録の際に入力するフォームを改善してコンバージョンにつなげやすくします。

  • フォーム全体の入力項目数を減らす
  • 入力必須項目を減らす
  • 全角半角の指定をなくす
  • チェックボックスやプルダウンを使う
  • 郵便番号を入れるだけで途中まで住所を自動入力する
  • ボタンの色や形、場所を変更する

このような項目の実施によってユーザーにストレスを与えないフォームの作成に努めましょう。

webマーケティングにおける回遊施策3:web接客

接客する男性

実店舗のようにオンラインでもユーザーを接客するweb接客も回遊施策の一つです。

  • チャットボット(AI)を導入する
  • ユーザーの行動に合わせてポップアップを表示する
  • web接客の人材を配置してリアルタイムでチャットする

このような方法で商品購入(サービス登録)に至るまでユーザーを逃さない工夫が可能になります。

チャットボットの導入やweb接客用の人員配置はサイト改善に比べてコストがかかる施策とはなりますが、サイトの目的に応じて検討してみると良いでしょう。

webマーケティングにおける回遊施策4:内部リンクの設置

サイトの導線設計を見直して、適切な内部リンクを設置するのも有効な方法です。

記事の内部や読み終えたところに関連性のある記事への内部リンクを載せればさらに興味を持って回遊してもらえる効果が期待できます。

ページ下部におすすめ記事や人気記事を載せる際に、サムネイルにイラストを使ったり文字を入れたりして目立たせているサイトもあります。

あるいは、サムネイルや記事タイトルに①、②、③・・・と番号を振って連続性を持たせ、一通り読むことで初歩的な知識を得られることをアピールするというのも良い方法です。

サイトマップ

サイト全体の導線設計でも回遊しやすい工夫が必要です。

例えば、サイトのトップページは個別のページよりもたくさんのページにアクセスが可能なため、カテゴリー分類やサイトマップの整理をすることで多くのページへの入り口となるよう改善しましょう。

また、個別のページにおいても目次をつけることで構成がわかりやすくなります。

初めにページトップの目次を開いて求めている情報に飛ぶユーザーも少なくないため、そのような行動を想定してわかりやすい構成を心がけましょう。

webマーケティングにおける回遊施策5:コンテンツの見直し

基本的な点とはなりますが、コンテンツの内容を見直すことも回遊性を高めるために必要な施策です。

  • 誤字脱字はないか
  • 起承転結がわかりやすい文章構成はできてているか
  • 配色やフォントは見やすくなっているか
  • 専門性の高い記事はあるか

このような点に気をつけて記事の内容を充実させたり見やすさを整えたりすることでもっと読みたい!と思ってもらえるようなページを目指しましょう。

webマーケティングにおける回遊施策6:ユーザーのストレス軽減

怒っている男性

回遊率低下の原因の一つとしてサイトのデザイン性を挙げていましたが、ストレスなく閲覧できるページを作ることも回遊施策の一つです。

  • ページ内の画像を縮小して読み込み速度を上げる
  • レイアウトを調整してスクロールしても読みやすくする
  • PC以外のデバイスでもレイアウトが崩れないように最適化する

細かい点にはなりますが、これらのポイントも押さえてサイト作成を進めることでユーザーが無意識に感じるストレスを軽減することができます。

webマーケティングにおける回遊施策7:ターゲットの見直し

最後に、サイトのターゲットを見直すことも回遊施策では重要です。

あなたのサイトを訪れた人が離脱してしまうのは、本来ターゲット外の人が訪問してしまっているためかもしれません。

サイトの訴求の仕方(記事のタイトルや広告のキャッチコピーなど)と実際にページを訪れた際のファーストビュー(訪問者が最初に目にする記事の序盤の内容)は合致しているでしょうか?

また、解析ツールを使えば検索によって流入してきた人がどのようなキーワードを入れていたのかを調べることもできます。

そのキーワードの内容から検索者の意図を想像し、今の記事の内容はその意図を満たせているかどうかも重要なチェック項目です。

まとめ:回遊性を高める方法をwebマーケティングで実践していきましょう

本で勉強する人

いかがだったでしょうか。

この記事ではサイトでの回遊性を確認する方法やその数値を高める施策について紹介しました。

回遊率が低下する原因やそれに対する施策の種類は様々ですが、それらの考え方の根底にあるのは「ユーザーファースト」の視点です。

最優先事項としてwebサイトを訪れた人が心地よく滞在できるように環境を整えていくことで、サイトの利便性や検索エンジンからの評価も高まっていくでしょう。

また、回遊施策について考えているときに注意したいのが、回遊施策は集客施策と並行して進める必要があるということです。

サイトを訪れるユーザーの数が少なければ、いくら訪問後の導線を丁寧に貼ったとしても高い効果は見込めないでしょう。

そもそも十分な数のユーザーをサイトに集められているかな?

意外と忘れてしまいがちなこのポイントを改めて意識していきたいものです。

この記事が皆さんのサイトの回遊率を高めるための手助けになれば幸いです。

-webマーケティング

© 2022 Second Workstyle